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外壁塗装ナビ:リフォーム市場拡大にネットで受注 業者支援と受注責任で信頼醸成

加盟店向けの塗料説明会で話す「エイトノット」の大橋寿昭社長(中央)


 矢野経済研究所の住宅リフォーム市場調査によると、リフォーム市場は2014年の6兆7000億円から、2020年には7兆3000億円に伸びると予測されている。リーマンショック以降、高齢化などで新築の需要は長期的に減少傾向にあり、リフォームへの需要が高まっている。こうした需要に応えようと全国600の塗装店をネットワーク化して、インターネットで受注する「外壁塗装ナビ」を運営する「エイトノット」(川崎市)の大橋寿昭社長に聞いた。


 外壁塗装ナビは、全国の塗装店が登録し、顧客から注文とマッチングするサイト。塗装店は元々ハウスメーカーなどの下請けをしてきた職人など小規模なものが多く、自らウェブサイトを構築したり、広告宣伝を行ったり、といった顧客獲得のノウハウを持たないため、同社のマーケティングのノウハウを生かして集客し、塗装店を紹介するサービスを提供している。新築の住宅では、塗装店はハウスメーカーやゼネコンの下請け、孫請けになるため、集客や受注後の提案などの作業は不要だが、リフォームでは中小の塗装店が直接受注する形になる。同社は、その部分を肩代わりしており、加盟店によると、それまでは紹介など近隣の営業が中心だったが、地元以外からの発注も増えたという。


 国交省のリフォームに関する調査では、施主の約6割が初めての発注だといい、「業者の比較がしにくい」「適正価格が分からない」など業者選びについての不安を持っているという。そこで同社は、塗装についての専門知識を持つスタッフが、施主の要望を受けて、コンシェルジェ的に塗装店を選び、見積価格の適性診断なども行う。加盟店に対しては、見積もり制作や現場管理などの支援もしている。大橋社長は「単なる価格比較サイトではなく、受注の責任を持つことで、施主にも安心して発注してもらえる」という。


 また、塗装店に対する支援にも取り組んでいる。耐久性などさまざま機能を持った塗料が開発されているが、中小の塗装店まで最新の塗料の情報を行き渡らせるのが難しいことから、加盟店を集めて、塗料メーカーによる最新の機能性塗料の説明会や施工方法の研修会も実施している。6月に東京都内で開かれた塗料説明会には加盟店約15社が参加。最新の防水塗料などが紹介された。塗料メーカーダイフレックスの田内誇樹主任は「塗装店に直接説明できる場は少なく、こうした説明会は非常に助かる」と話す。大橋社長は「塗装店への情報流通が非常に重要。その部分を担えれば」という。同社は塗料に対する知見を生かして、大手ホームセンターの塗料売り場の企画や塗装案件の下請けも受注している。


 新築を中心とした「フロー型」から、中古住宅のリフォームなどを中心とした「ストック型」へと転換が進んでいる住宅市場で、住宅のメンテナンスのニーズは拡大している。エイトノットのような顧客と業者を有機的につなぐサービスに、ビジネスチャンスが広がっているのだろう。

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