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ソフトバンク:体感の高速化を追求 アイフォーン通信品質に自信

ソフトバンク東日本モバイルエリア本部の浅山絵里さん

 米アップルのスマートフォン新モデル「iPhone(アイフォーン)6s」が9月に発売され、国内携帯3社の販売競争が激化する中、ソフトバンクは、速度や安定感といったネットワーク品質の面でアピールを強めている。同社では、理論値の通信速度ではなく、ユーザーが体感する実際の速度「実効速度」に重点を置いた取り組みを展開しているといい、その狙いや成果などについて、同社東日本モバイルエリア本部の浅山絵里さんに話を聞いた。【大類洋輔】

 --現在のソフトバンクのLTEネットワークの状況は。

 LTEエリア拡大と通信の高速化の二つに力を入れていて、エリアについては、現在、LTEの実人口カバー率が99%以上になっており、1年前に比べてLTEエリアは2.2倍に拡大している。これは、2014年から開始したプラチナバンド(周波数900MHz帯)のLTEがカントリーサイド(地方のエリア)で順調に整備されているのが要因。

 また、高速化について、従来、ソフトバンクのLTEネットワークは、FDD-LTE方式(上り、下りの通信を異なる周波数帯で行う方式)の「SoftBank 4G LTE」と、TDD-LTE方式(同一周波数上で、上り、下りを時間で分割して通信する方式)の「SoftBank 4G」の二つの規格で提供しており、これまで、混雑状況に合わせて最適な回線を利用することで、快適な通信を実現する「Hybrid 4G LTE」を提供してきた。昨年9月からは、両方の通信方式でそれぞれ、複数の異なる回線を“束ねる”ことで、安定した通信と速度の向上が可能になる「キャリアアグリゲーション」を提供し、今春からスマートフォンへの対応も開始した。アイフォーン6sも対応している。主要都市などについては、キャリアアグリゲーションが使えるエリアが整備できており、今後も東名阪(東京、名古屋、大阪)を中心に順次全国へ広げていく。

 --ネットワークの提供で重視しているところは。

 重視しているのは「実効速度」。私たちはユーザーがどう感じるかが大事だと思っている。他社では理論値の速度でアピールしているが、通信規格上の最高速度でアピールするのではなく、ユーザーが体感する実際の速度をポイントにネットワークの構築に注力している。

 --実効速度を高めるために、どのような取り組みを。

 通信などに関するビッグデータを日々解析し、トラフィック(通信データ量)が集中し負荷がかかっているところやネットワークに接続できない状態などを検出して、それらの原因を分析し、基地局のチューニングを行っている。また、データ解析だけではわからない場所に関しては、実際に社員が現場に行って測定するなど、集まった問題箇所の中から優先度をつけて、基地局を改善している。もちろん、その後の検証なども実施しており、そのPDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)のサイクルを何回も繰り返すことで、LTE通信率やその速度を上げる取り組みを行っている。

 --どのような改善を行っているか。

 すでに設置してある基地局の設定を変えたり、アンテナの角度を変えたり、また、既存の基地局でカバーできないときは新しい基地局を設置することなどを行っている。都市部など、トラフィックが高いところは、「パケ詰まり」が起きやすくなるが、トラフィックを分散して高速通信を実現するため、そのような場所には、積極的にマイクロセル(小出力基地局)の導入を行っている。

 --それら取り組みの成果は。

 マーケティング調査会社のクロス・マーケティングが10月6日に発表した「アイフォーン 6s 高速通信ネットワーク調査」によると、全国6エリア(北海道・東北、関東甲信、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)の乗降客数上位の駅から選定した300駅で、それぞれ大手携帯キャリアー3社のアイフォーン6sを使ってそれぞれダウンロード速度を計測したところ、平均通信速度は他の2社が7.02Mbps、10.54Mbpsだったのに対し、ソフトバンクは12.18Mbpsと3社の中で最も速かった。この結果は、ビッグデータの解析であぶり出された課題に対し、原因を分析し、地道に基地局のチューニングに取り組んできた成果だと考えている。同じロケーションの中で3社を比べ、このような数字が出たのは私たちにとって励みになる。

 --今後の取り組みは。

 快適に高速通信を利用してもらうため、キャリアアグリゲーションに対応する基地局をさらに拡充していく。また、実効速度を上げていくため、ビッグデータの解析や基地局のチューニングなどを引き続き強化していく。

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