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明治:チョコで認知症予防に可能性 蒲郡市の市民実証実験で

チョコレートの継続摂取による効果を発表する愛知学院大の大澤俊彦教授(右奥)

 製菓会社の明治と愛知県蒲郡市、愛知学院大学はこのほど、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートの継続的な摂取により、うつ病やアルツハイマー型認知症との関連性が報告されている「脳由来神経栄養因子」(BDNF)が上昇するという研究結果を発表した。チョコの摂取でBDNFの増加が確認されたのは今回が初めてといい、同大学の大澤俊彦教授は「BDNFが増えると、認知機能の増進、認知症の予防が期待できる。チョコレートを摂取すると、認知症の予防につながる可能性がある」と期待した。

 実験は2014年6~7月の1カ月間、45~69歳の同市や同市周辺の住民347人(男性123人、女性224人)を対象に実施。カカオ分72%という高カカオポリフェノールのチョコレート25グラムを毎日摂取し、その前後の血圧や血液成分など体の状態の変化を測定。14年11月の中間報告では、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートの継続的な摂取が血圧を低下させる効果や、動脈硬化を予防するHDLコレステロールの値が上昇するなどの効果があると発表していた。

 今回の結果は、中間報告後の追加分析により確認されたという。追加分析では、被験者の血清中のBDNF濃度を測定。被験者のBDNFの平均はチョコレート摂取前が1ミリリットルあたり6.07ナノグラムだったが、摂取後は7.39ナノグラムに上昇したという。

 BDNFは、神経細胞の発生や成長、維持、再生を促進させる神経栄養因子(分泌性たんぱく質)の一種で、特に海馬に多く存在しており、これまでの研究で、定期的な運動や頭を使うゲームを適度にすることなどによって増加することや、65歳以上の高齢者では加齢とともに減少すること、うつ病やアルツハイマー型認知症などの精神疾患で減少すること、またBDNFにより記憶・学習などの認知機能が促進されることなどが報告されている。 

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