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ソーラーシェアリング:太陽光で農業復興 南相馬市でプロジェクト

このほど行われた「南相馬の美しい未来をつくるフォーラム」の様子

 農地に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立させようとする取り組み「ソーラーシェアリング」を東日本大震災で被災した福島県南相馬市で推進しようとするプロジェクトが、このほど東京都内で行われた同市主催のイベントで紹介された。

 ソーラーシェアリングとは、農地に農業機械に支障のない高さの支柱を設置し、作物の光合成を阻害しないようにその上に隙間(すきま)を空けて太陽光パネルを配置して、生育に必要な量の太陽光を確保しながら発電する取り組み。農作物に加え、発電した電力を売ることで安定した収入が得られ、作物の日焼けや枯れの抑制、土質の向上などのメリットもあることから、昨今注目を集めている。

 同プロジェクトは、えこえね南相馬研究機構が農地と太陽光発電の共存による農業再生と地域活性化を目的に2012年にスタート。13年には、同市原町区牛来の農地約2500平方メートルに、約900万円をかけて「再エネの里」と名付けた約540平方メートルのソーラーシェアリング施設(発電容量30キロワット)をパイロットプラントとして設置し、試験運用を行っている。年間想定発電量は3万キロワットで、年間売電収入は126万円(1キロワットあたり42円)を見込んでいる。

 同機構の高橋荘平理事長は同プロジェクトについて、原発事故で人口が流出した同地に再び人が戻って来られる取り組みを目指したのがきっかけだったと明かし、「原発事故で一気に落ちた“階段”から除染で半分くらいは戻れると思うが、そこから10割、それ以上に持っていくのは何か“プラスα”が必要。やはり原発災害があったのだから、再生可能エネルギーで作れるのが一番の理想で、その“プラスα”があるからもう一度戻ってみようとか、面白いことをやっているから新たに住んでみようかという人の選択肢になれば」と期待を語った。

 今回のイベントは「南相馬の美しい未来をつくるフォーラム」と題され、地域の資源を生かして地域全体の復興に結びつけるための取り組みを実践するプロジェクト「南相馬復興大学」での成果を発表するフォーラムで、「えこえねマイパネル」のほか、漁業復興のための施策なども紹介された。

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