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芝浦工大:2030年の家「ゼロエネハウス」展示 “呼吸する屋根”で太陽エネルギー活用

芝浦工業大学ZENプロジェクトが提案した「母の家2030−呼吸する家・環境シェルターによるシェア型居住スタイル」のモデルハウス

 芝浦工業大学ZEHプロジェクトはこのほど、太陽エネルギーを活用して、石油やガスなどの「一次エネルギー」の消費量を実質的にゼロにする新たな住宅「ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」のモデルハウスを建築、“2030年の家”を提案するコンペ「エネマネハウス2014」に出展。投票部門で参加5校中1位となり、「People's Choice Award」を受賞した。

 ゼロ・エネルギー・ハウスとは、石油やガスなどの「一次エネルギー」の消費量を実質的にゼロにできるよう、さまざまな省エネルギー対策や太陽光発電などの創エネルギー対策を採用した最先端の住宅のことで、二酸化炭素の排出量を抑えることを目的に開発された。

 同大学は、「母の家2030−呼吸する家・環境シェルターによるシェア型居住スタイル」として、学生の母親世代の多くが高齢となる2030年の住環境を考えて設計。太陽光発電パネルと太陽熱集熱パネル、通気層を搭載した「呼吸する屋根」を採用した。パネルから取り込んだ太陽エネルギーは、パナソニックの創蓄連携システムと東京ガスの太陽熱利用システム(SOLAMO)によって住居内に供給、蓄電、蓄熱しながら、エネルギーを最適に利用する。

 さらに、屋根には市松状のガラスパネルも埋め込まれ、家の中に日光を取り込んで、暖かさを蓄える。夏は太陽の熱で湿気を取り、最低限の空調で快適に過ごせるようにし、冬は室内の熱を逃がさずに新鮮な空気だけを取り入れる工夫を施している。

 また、同住宅システムでは、寝室や、台所などの水回りが用意され、それらを共有スペースとつなぐデザインを採用。寝室などのパーソナルな空間以外は居住者同士で共有することにより、人と人とのつながりを生み出すことを目指す。各部屋は「CLT(Cross Laminated Timber)」という燃えにくく、高い耐震性を備えた建築材を使い、災害時にも安全に過ごせる作りとなっている。

 モデルハウスの設計や施工には、同大学の学生約50人が参加。プロジェクトリーダーである同大学工学部の秋元孝之教授は「すべての人に優しい住宅ができる。そこが出発点だった」と明かし、「ゼロエネを実現している。快適な省エネの住宅が実現でき、自然を考えながら過ごせる生活ができる」と話した。

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